2005年版の出力画面(アウトプット)イメージを以下に掲載する。
単純な当初モデルからブラッシュアップされている。
主な改良点
(1)予測時間幅 33時間~43時間先 (当初:6時間先)
(2)処理時間 12時間 (当初:20時間)
図1 |
図2 |
図3(福島第2がモデル) |
図4(福島第2がモデル) |
このように原発事故が起き、原災法に基づく緊急対策本部(本部長=総理、副本部長=経産相)が立ちあげられると文科省によって第1段階緊急モニタリングが開始されると共にSPEEDIによる放射線被害予測図が作成される。(ことになっている)。
SPEEDIの端末システムは(避難等が実際に行われる)各自治体にも備わっているもので、本来なら同じデータを現地-オフサイトセンター(現地対策本部)-官邸対策本部がリアルに共有し、作戦展開に当たらなくてはならないものであった。
各自治体からは事故直後の避難行動が始った当初から、本部から情報及び指示がなかったと云う声が上がっており、情報の共有・伝達の面でのまずさが見られた。
(アウトプット画面について)
- 避難地区が具体的に集落単位にまで詳細に示される。瞬時に世帯数や対象人数まで把握できるようになっている。
- 屋内避難地区についても同様であ。
- 避難施設収容人数も把握できている。(警視庁、消防庁と連動しているかどうかは分からないが、道路標示も備わっていて、避難経路の指示や立入り制限検討にも役立てることができる。)
- (シミュレーションなのに具体的に楢葉町の名が記されていてドキッとする)
(資料:財団法人原子力安全技術センター資料 LINK)
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(追記 4-19-0:32)
2回目に公表された積算量試算図 クリックで拡大 |
放射性物質の拡散を予測する国の「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」で、福島第1原発事故後に2千枚以上の拡散試算図が作成されていたことが18日、分かった。SPEEDIは原発事故時の避難対策などに活用することになっているが、所管する原子力安全委員会が公表したのはわずか2枚だけ。
開発、運用には約128億円の予算が投じられたが“本番”でほとんど使われず、国の情報発信の姿勢や防災計画の実効性が問われそうだ。(引用終わり)
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posted at 17:31:20 03-23
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日本国内で起こった事故であるにも関わらず、米国はじめ他国の方がより詳細で有益な情報を持っており、公開している。原子力安全委員会の無様さには言葉もない。しかし安全委員会だけでなく当事者の東電ほか官邸及び政府諸機関へのマスコミの追究姿勢の甘さもまた噴飯ものだ。このような事情も知らない国民は、…。
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