2011-05-30

台風2号とびわ湖

台風2号は未明に温帯低気圧に変わったが、ここびわ湖では未明から風の勢いは激しくなっている。
私の記憶でもここ10年で最も激しい風が吹き、波頭を砕き波飛沫が白煙となって時折湖上を覆っている。午前5時現在で水位が40cmとなり、ちょうどまる24時間で20cmも水位が上がった。まだこれから水位も上がると思われるので水位の方も記録的なものになるかも知れない。

岬の先が波に洗われその姿を変えた。2・3日前に建設機械で何か工事をしていたが、機械力とは比べものにならない力が自然にはある。

2011-05-19

東電が公表した連続画像を合成してみた

  • ふくいちに津波が襲う
  • サプレッションチェンバーのサージタンクがねじ切れそうになるほどの津波の威力
  • 2ヶ月も経ってから明らかになった津波直後の連続的画像

(2)堤防を越えた津波は(3)急場しのぎのように高さを増設された堤防をパキパキと破壊していく。
(6)引き波の力でサージタンクがねじ切れそうになっている。

サプレッションチェンバーにはこれほどの大きなタンクが必要なくらい、緊急時には大量の水が必要だということが、ようやくイメージできた。

また、原子力発電所のシステムがとにかく巨大だということが、イメージできた。敦賀の原発に何度か小型ヨットで近づいて海から眺めていた自分には原発が背景の景色にとけ込んでこんなに大きいとは思えなかったのだ。

ただ、その巨大さを知ることとは逆に、「核技術」と云う言葉で自分が持っていた精緻で難解な科学技術の塊というイメージからは遠ざかっていく。巨大システムと云うより、その巨大さは物理的な大きさだけで、核技術より古く伝統的なテクノロージーであると思われている自動車に比べ、(エレクトロニクス化された現代の自動車より)特にその制御系や情報化においてずっと古くさいもののようだ。センサーにしても弁の駆動系にしても、自動化もされていないし、コントロールのための情報化が数世代前のものだ。

例えてみればちゃちなリモートコントロールボックスで操作される鉄人28号のイメージがピッタリくる。

2011-05-16

1号機メルトダウンは3月12日早朝 東電発表

枝野長官や東京電力は、フリーランス記者達が当初から指摘していたにもかかわらずこれまでメルトダウンについて認めようとせず「燃料損傷の可能性」などとごまかしてきたが、5月15日の東電記者会見において地震の翌日3月12日の早朝(6:50)にはほとんど全ての燃料が溶融し圧力容器の下部に落ちてしまうメルトダウンを起こしていたと発表した。
左図:3/12-15:36    右図:3/14-11:01
従来燃料棒の半分は水面下にあるとしていたが(-1700mm)、この発表によると地震後(東電はどうしても『津波後』にこだわるが)時をおかずに水位が急激に低下し、燃料棒が水面上に露出すると共に炉心温度も急上昇した。
今まで東電が言ってきたイメージとは違い、炉心温度が被覆管(ジルコニュウム)が溶け出す1100℃から燃料ペレット融解温度2800℃まであっという間に駆け上がり、震災当日20:00には燃料溶融が始っていたことになる。




クリックで拡大
もし東電や官邸がこのデータや状況を本当に隠していたのではなく、判っていなかったとしたら…。しかも余人には容易に想定できたこの事態を想定外としていたら…。いやいや、当事者が知らなかったことなど、専門家としての能力や当日の資料(当ブログ記事LINK …これは2号機の例だが)からしてもありえない。
とすると、データ解析及び事前想定の一番確度の高いストーリーを国民に知らせなかった官邸の罪は重い。漸次的避難区域の拡大や炉心への海水注入のおくれなどを、原発事故対応が的外れあるいは少なくとも後手にまわった要因だろう。

今からでは初期の放射線汚染を取り返すことができないが、日本としての最高能力を発揮できるだけの対策司令部の再構築を急いでほしい。

東電資料 LINK

世論の風向き

風知草:「原発に頼らぬ幸福=山田孝男」
毎日新聞 5月16日

浜岡原発停止の電撃発表に怒った日本経団連会長が「首相の思考過程はブラックボックスだ」と毒づいた。では聞こう。原発推進を探る専門家集団の思考過程は透明と言えるか。

毎日新聞は「モンゴルに核処分場計画」を特報した(9日朝刊)。米エネルギー省と日本の経済産業省が組み、モンゴルに使用済み核燃料などの国際的な貯蔵・処分施設をつくるという極秘計画を暴いた。

この構想は原発ビジネスと経産省が入れ込み、外務省は乗らず、しかも露見した。バレた以上は立ち消えということらしいが、ああそうですかと聞き流すわけにはいかない。このような専門家の思いつきと、浜岡を止めた首相の思いつきは、どちらが罪深いだろうか。

用地提供の見返りとして、モンゴルは原発をつくるはずだった。日米の技術支援で。このしくみ、過去半世紀の日本国内の原発立地と似ている。福島県の双葉町が、電源3法交付金と引き換えに原発を引き受けた構図とそっくりである。

当初こそ双葉町は開発特需で潤った。農林漁業がすたれて建設業が伸びたが、原発始動から38年後の09年、財政悪化で「早期健全化団体」に指定され、町長は無給。揚げ句に原発震災で土地をまるごと失い、町民は四散、流浪している。

原発も、使用済み燃料の処分場はなおさら、制御が難しい高レベル放射性廃棄物を抱えている。モンゴルの原発建設予定地は無人の荒野ではない。数十年後、草原の村に「××、土下座しろ」と悲憤する住民の罵声が響く恐れはないか。

いかな「原子力村」エリートであろうと、3・11を見てなお、それに想像がおよばないということはありえまい。

俗に言う原子力村とは、経産省、特殊法人、電力会社、原子炉メーカーなどにいる、主として東大工学部原子力工学科卒のエリートの総称だ。

反原発急進派に言わせれば原発利権をむさぼる悪党一味だが、そういう悪口を並べても、原子力エリートはギャフンとは言わない。自前のエネルギーを確保して国の独立を守り、安定的電力供給で国内総生産(GDP)を押し上げ、経済大国の発展を支えてきたという強烈な自負があるからである。

この視点に立てば、「モンゴル核処分場計画」も思いつきではなく、国策の追求ということになる。が、3・11を経たいま、原発ルネサンス便乗の「経済大国再び」路線の国策は問い直さなければなるまい。

浜岡原発の全原子炉が止まったが、核燃料の冷却は今後とも続けなければならない。危険は去っていない。福島は好転するどころか、日々、悪材料が噴き出している。原発は怖いと思い知った素人の過剰反応とは言わせない。それでも安心と言いつのる専門家の過信こそ不思議と言わねばならない。

なるほど、経済大国路線の転換は容易ではない。問題が大き過ぎる。なまじの節電や半端な代替エネルギーでは実現できない。だが、放射性物質による環境汚染を免れるためには、変わるしかない。原発に頼らない幸福を探すしかない。

「絵空事」と原子力エリートは笑うだろうか。ならば「それでも原発」の説得的な説明を聞こう。専門家は「脱原発」「反原発」勢力を愚民視する悪癖をあらため、大衆的な議論の場に身をさらすべきだ。もはや民衆の理解と共感のない国策こそ絵空事である。(毎日新聞 LINK
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山田孝男氏は飯田哲也氏によれば「もともと原発にまったくご関心のなかった大物政治記者」ということだ。大物らしくちょっと時代がかった気もするが、ごく当たり前のことを述べている。世論はせめてこの水準であってほしい。

2011-05-11

米国DOE及び文科相による航空機モニタリング結果 5月6日公表分

左図は空間線量率 シーベルト 右下図(小)はセシウム蓄積量 ベクレル
米国DOE及び文科相による航空機モニタリング結果
左図   地表面から1m高さの空間線量率 μSv/hr
右下図  セシウムCs-134+Cs137の蓄積量  Bq/㎡
(文科省 PDF LINK
Cs-134半減期は約2年、Cs-137では約30年です。
4/6~29日の調査を4月29日現在の値に換算。

1.黄色以上が3.8μSv/hr=20mSv/yr超級で飯館村はほぼ全域がこれに入る
2.-1 薄水色のエリアは白血病労災認定される放射線管理区域内線量相当。1.0μSv/hr=5.2mSv/yr=1.3mSv/3month
2.-2 米国が設けた避難地域:80kmエリア内の危険性が裏付けされている。
3.オレンジ部分は19μSv/hr=100mSv/yr超級の山下教授さえ認める高汚染地域。20kmを超え、一部は30km圏外へと伸びている。

放射線管理区域相当の汚染区域で、一般の労働者をなんの防護策なしに働かせることができるのだろうか?例えば学校の先生を(男性であっても)働かせることはできないはず。ましてや女性教師を働かせることはできない。
とすると、教師は学校で教えることはできないのに、本来大人の教師よりさらに厳格に保護されるべき児童は、校庭で自由に学び・遊ぶことを奨励されるといったとんでもない矛盾に満ちた基準が、文科相によって制定されている。数千人の児童を健康被害→いのちの危険にさらす文科相を法令違反でただちに逮捕すべきである。…といったシュールな現実世界にわたしたちは住んでいる。

2011-05-03

ビンラディン攻撃ミッション時のシチュエーションルーム

 May 1, 2011 Situation Room
↑クリックで拡大↓
the mission against Osama bin Laden
画像を思い切り拡大すると見えてくるもの。(オリジナルサイズはとても高精細)
  1. ’Osama’と’Obama’のスペルはよく似ている。ドイツ政府の誰かが早とちりしたのは故のないことではない。
  2. 案外古くさいHP社製のノートブックパソコン。安物のLANコード。
  3. クリントン:①執務中のネックレスは記者会見で見る太いものと違い、細いものを着用②ボールペンはプラスティックの実用的なものを使っている。よく似たものを他のスタッフも使っていたようなので、ホワイトハウスオリジナルか?(肌がしわくちゃでまるで老婆みたい、なんてことは見なかったことにしておこう)
  4. オバマ大統領:奥歯を噛みしめこめかみに青筋。ノッチに似ている
  5. 幽霊:デミ・ムーア似の若い娘はゴーストなのか下のリストに名前が載っていない
  6. クールビズ:大統領・副大統領ほか4名はノーネクタイ。五月に入ったからと言って、彼の地ではことさらクールビズとは言っていないだろう。
  7. 飲み物:コカコーラが二本。80%空のミネラルウォーターあり。汎用-紙カップはホワイトハウスオリジナルロゴ入り。珈琲とおぼしき紙カップのブランド名は詳らかではない。(Amuro Coke Ad LINK)
  8. オペレーション実施時から続いた会議は長時間に及んだ模様。(クリントンが何回トイレに行ったかは教えてあげない)
  9. トリポリ時間は02:03
  10. (クリントン長官は手で口を覆いオバマ大統領にも緊張感が…。Osama's Bodyでも見ているのだろうか…ここマジメ部分)
  11. 肥満は一人しかいない(クリントンの下半身肥満は黙っておこう)
それにしてもこの情報公開の姿勢。メッセージ送出の巧みさ。
画像LINK
Pic top
President Barack Obama and Vice President Joe Biden, along with members of the national security team, receive an update on the mission against Osama bin Laden in the Situation Room of the White House, May 1, 2011. Seated, from left, are: Brigadier General Marshall B. “Brad” Webb, Assistant Commanding General, Joint Special Operations Command; Deputy National Security Advisor Denis McDonough; Secretary of State Hillary Rodham Clinton; and Secretary of Defense Robert Gates. Standing, from left, are: Admiral Mike Mullen, Chairman of the Joint Chiefs of Staff; National Security Advisor Tom Donilon; Chief of Staff Bill Daley; Tony Binken, National Security Advisor to the Vice President; Audrey Tomason Director for Counterterrorism; John Brennan, Assistant to the President for Homeland Security and Counterterrorism; and Director of National Intelligence James Clapper. Please note: a classified document seen in this photograph has been obscured. (Official White House Photo by Pete Souza)

Pic bottom
President Barack Obama talks with members of the national security team at the conclusion of one in a series of meetings discussing the mission against Osama bin Laden, in the Situation Room of the White House, May 1, 2011. Gen. James Cartwright, Vice Chairman of the Joint Chiefs of Staff, is seen on the screen. (Official White House Photo by Pete Souza)



エネルギッシュなオバマ執務室

-大統領とスタッフのディスカッションの様子-
官邸のホームページを見るとそのデザインセンスにいつもがっかりする。
民主党のそれはもっとすごい。
ホワイトハウスとの差は歴然としている。
さて、
ビンラディン暗殺時のセキュリティルームでの安全保障チームの主要閣僚の様子を撮した画像があったので、それを見たついでにオーバルルーム(ホワイトハウス・大統領執務室)の画像を辿ってみた。


これは今年度の予算成立へ向けた大統領記者会見スピーチ準備のために大統領とスタッフがディスカッションしているところだ。リラックスした中に緊張感があり、集中している様が見て取れる。いかにも生産的な会議が行われているようだ。
翻って日本の官邸で首相や官房長官を囲んでこのようなエネルギーが溢れた会議が行われているとだれか想像できるだろうか?

若いメンバーの時だけではない。副大統領も一緒のこのディスカッションの様子はどうだろう。会議机に向かってしゃちほこばっているわけでもなく、誰もメモなぞ録っていないし、日本ではおなじみの厚い資料が配られているわけでもない。どこかに発言を録音してきちっと記録を残しておく工夫はしてあると思うが…。
(大統領の好みなのかテーブルの中央にはよくリンゴがおかれている。)
サマリーが数週間も待たされる日本では考えられないだろうが、同日中ののサマリー作成は常識だろう。四時間にも及ぶ統合本部記者会見の非効率性をみて愕然とする。首相補佐官が出席する会見があのざまだ。補佐官にはもっと効率的に物事を運んでもらいたいし、記者たちのぐたぐたかげんにもうんざりする。

2011-05-02

フィヨルド 絶壁上のテラス

ノルウェー フィヨルドの観光地:プレーケストーレン(Preikestolen:演説台の意)
海から垂直に600mの断崖が立ち上がっている。
わたしなら決して足を踏み入れないテーブルの上は防護柵も手すりもない。年齢制限さえなさそうだ。25mx25mのテラスの上は日本には無い常識が支配している。
ちょっとちょっと こどもたち!
うーん まんだむ

ふくいち3号機の大爆発は即発臨界か-和訳付動画


(和文字幕付 字幕無しが選べます)

こんばんは。フェアウインズのアーニー・ガンダーソンです。
さまざまなトピックについて、たくさんのメールをフェアウインズにいただいてます。
あるトピックが、たくさんの質問や懸念を生み、とても思慮深い内容も寄せられています。そのトピックとは、3号機で何が起こったのか?なぜ1号機その他と違うあのような爆発が起こったのか? ということです。
本日は、3号機についてこれまでに分かっている確かなことと、破壊の原因と考えられるいくつかのセオリーをお話したいと思います。
はじめに、3号機の爆発は1号機よりずっと劇的でした。
技術的な用語で、detonation とdeflagration があります。
それらは、両方とも爆発の事象を表わす言葉ですが、
deflagrationは衝撃波が音速であり、detonationは衝撃波が音速を超えるものです。
detonationは、deflagrationよりずっと破壊的です。
これらの用語はより技術的に見えますが、まさにこの二つの差が1号機と3号機で起きたことの違いといえます。
1号機からの噴煙を見てください。煙が建屋から離れていく動きは、3号機のものに比べてとてもゆっくりです。
ここでいくつか指摘したいと思います。これは、3号機についていくつかの明確に判明している点をもとに、なぜこのようなことが起きたかという理由を推測したいと思います。
3号機の爆発は、1号機に比べてはるかに大きなものです。
そして、私たちがベクトルと呼んでいる爆発のエネルギーの方向は1号機と違い、すごい勢いで真上に伸びています。
3号機の上向きのベクトルは、1号機のベクトルには無いものです。あとでお話しいたますが、これがとても重要な手がかりになります。
次に、3号機では明らかに爆発がありました。建屋の南側、つまり右側を見てください。
黒い煙が立ち昇る前に、明るい黄色の閃光が見えます。これも重要な手がかりのひとつなので、後ほど説明しましょう。
その他のこととしては、プラントから2マイルも離れたところから多数の燃料棒の破片が見つかっています。
以前にもお話しした4号機に目を向けるなら、4号機の使用済み燃料プールは水がなく、燃料棒は露出していますが、
燃料集合体は損傷を受けていない。
ということは、2,3マイル吹き飛ばされた燃料棒の破片は4号機の使用済み燃料プールからではなく、
3号機からと見た方がいいでしょう。
また、とても細かな粒子のウランがハワイと西海岸で検出されました。同じくパウダー状のプルトニウムも検出され、
アメリシウムは、ここ、ニューイングランドでも検出されています。
これらの物質は超ウラン元素と呼ばれ、ウランよりも重い。そして、その核種の検出は、フクシマの燃料棒が揮発したことを意味します。
爆発後の3号機の写真を見ると、建屋の大部分、特に南側が無くなっていることが分かります。
しかし赤外線写真を見ると同じ場所に高温部分の熱源が確認できる。
このデータが示していることは、3号機の格納容器・原子炉は損傷を受けてないということでしょう。
そこで謎が残ります。原子炉に損傷は無いのに、建屋は吹き飛んでいる。なぜでしょう?
50x50x50フィートの使用済み燃料プール容器内の{水}は空の状態だったと私は思っています。
そこにガスが溜まり上向きに爆発した。プール上部はもともと吹き抜けており、側面は防御するバリアとして働くので、その構造が上方への爆風を起こした。
さらに、説明を付け加えましょう。
私が言わんとしているのは、プールは上に向けられた銃口のようなもので、上に向けて狙い発射した。
ビデオを見ると、多量の破片が落ちてくるのが見えます。それらは、燃料棒を含む燃料集合体で、プルトニウムやウランの破片でしょう。
プルトニウム、ウランは2,3マイル離れたところからも検出されているのが納得できます。
その他としては、噴煙の黒さでしょう。その黒さは、ウランやプルトニウムが揮発したことを意味します。
それらはごく細かな粒子となり、太平洋を越えて、ハワイ・西海岸や、ここニューイングランドにまでも到達したのです。
何が上昇のエネルギーをもたらしたか?
それはただの水素反応だったと仮定すると、水素が酸素と結合して水を作る化学反応{水素爆発のこと}です。その化学反応が起きた時はdeflagrationで衝撃波が音速で伝わります。これが1号機で起きたことです。
劇的ではありますが、爆発的ではない。
何が3号機の爆発を引き起こしたか?
明らかに3号機は爆発であり、その二つの理由があります。一つは、噴煙が上方に立ち昇っている大きさ。二つ目は、赤い閃光が建屋の側面で光ったこと。
deflagrationは、あのような閃光は伴いませんが、detonationは閃光を伴います。
何がdetonationを引き起こしたのか?
水素・酸素の化学反応{水素爆発}だけではdetonationは起こりません。それ以外の何かがなくてはならないのです。
なぜかというのはまだ明らかにされていませんが、
適切であろう理由は、
①水素・酸素の化学反応が始まり{水素爆発が起こり}、
②それによって燃料棒が激しく動いて変形するような衝撃波が生じた。
③使用済み燃料プールでの燃料棒が変形し{集約したことで}即発臨界による核反応を引き起こした。
④その核反応が、プールから燃料棒・燃料棒集合体などを吹き飛ばし、噴煙を噴き上げる爆発のエネルギーと、3号機での劇的な場面を作り出した。
この仮説を確かめるには、噴煙に含まれる核種の同位体を調べることです。現在、米軍機がサンプルを採集していますから、ラボで分析中でしょう。
2つのキセノン(Xe)の同位体ですが、比率によりますけれども、それによって、使用済み燃料プールで即発臨界を起こしたかどうかが分かります。
証拠は、まさにそこにありますが、まだ私たちの手には入っていない。おそらく、政府は持っていると思います。
ありがとうございました。
さらなる情報がありましたら、お知らせいたします。

LINK=>
http://www.universalsubtitles.org/ja/videos/2TnNJkefdfyZ/ja/72595/

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即発臨界 そくはつりんかい ATOMICA LINK 
 引き続く世代の中性子数の比が1、すなわち核分裂による中性子の誕生数が、吸収または漏れによる中性子の死亡数に等しいならば、その系は臨界であって連鎖反応の維持が可能である。核分裂による中性子の99%強は実質的に瞬時に放出される即発中性子である。小さな割合であるが、核分裂生成物の崩壊により遅れて発生する遅発中性子も存在する。未臨界にある体系に例えば核分裂性物質の追加により反応度を徐々に増加すると、最初に遅発中性子の数も入れて臨界(遅発臨界)となり、さらには即発中性子のみで臨界となる。この状態(即発臨界)では、即発中性子の再生のみで連鎖反応が維持され、急激な出力上昇が観測される。
おなじくATOMICAより 即発中性子と遅発中性子について LINK

2011-05-01

痛快 Itokenstein 大いに怒る 菅・高木に単位はやれん

発言者 伊東乾氏 東京大学准教授:作曲=指揮・情報詩学研究室

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@yukokimura1002 んなことないですし、そもそもフリーの頃に比べれば最近の僕は両翼とも捥がれたようなもので、国立大学教員になった時期に作曲も演奏も注文がほぼ皆無になって、再びゼロから一つ一つ積み重ね直している途中に過ぎません・・・思うに任せぬものです。
posted at 00:38:42
以前も記しましたが核兵器の全廃という大シナリオの中で高濃縮核燃料をどう社会経済にプラスに還元するかの文脈の中、平和利用としての原発が構想された当初の動機は決して過去のものではなく、現在も今後も放射性物質がおかしな方向に流れず人類にプラスに働く方途を求める必要に変化はないと思います
posted at 00:42:26
現在の危険なシステムをそのまま回し続ける事に大きく疑問がありますがオバマがプラハ宣言で述べた延長、ある種の勢力が大量破壊兵器として経済価値を失った濃縮核燃料を濫用するような方向には絶対に持ってゆくべきではなく、人類がどう事態と直面するか、大げさでなく本質から考える要ありと思います
posted at 00:45:33
福島県内の学校校庭の汚染土の保管場として東電福島第一原発敷地内が名乗りを上げたとの報。えてしてあるべき当然の申し出と思う。 一方「可能性の一つとしてありうる」云々という細野補佐官の言葉には、何を抜かすか、と呆れる。本当にこんなのしか居なかったら、日本は困ることになる。
@fvjmac @marizooooo 一まずは地方公共団体の判断で、国の愚策をものともせず進めているようで頼もしい限りと思いますが、本質的には出所の明白な公害ですから、後々東電に請求など出して然るべきと思います。というより地方税で賄うべきものかとも改めて思いました。企業の責任。
posted at 02:02:17
現在の政府の混乱した放射線見解、科学的な判断もさりながら、まず内閣法制局的意味で既存の放射線諸法規と照らして最低限の整合性が取れない判断の濫発は、まともな政府機能として疑問を持たざるを得ない。閣僚以前に政策調整の小姓をやっている筈の補佐官が完全に無能なのでしょう。万死に値します。
posted at 02:11:04
小佐古氏の憤懣やるかたない辞任の大きな一因は既存の放射線関連法規の1の1も体に入っていないド素人が政策調整のつもりか場当たり的にいい加減なその場しのぎを決定事項にしてしまう無軌道の明確な弾劾と思います。国や子どもの未来が大事、下らぬ担当者なら首相含め全て降ろしてしまうべきでしょう
posted at 02:16:31
私は出来るだけ現実的な目の前に合理的判断を下したい考えですがこの所の20mSv/yrを巡る文科相の低見識、小佐古教授の内閣参与辞任、その後の首相・文科相の救いがたい国会答弁と福島の学校汚染土などで垣間見える補佐官の無能ぶりなど見、この人たちでは無理ではないかと思うようになりました
posted at 02:21:47
震災&事故以来、目立たぬ所で政策の役にも立つよう自分なりに努力もしていますが、トップに来る者や実質的な調整者の基本的な能力に欠陥がありすぎては、救えるものも救えなくなります。まだ有為の人材はいると僕は思っていますが、現在の政府の体制が適材適所とは、逆立ちしても言えなくなり残念です
posted at 02:24:26
@rocks_31 具体的に考えると例えばICRPの幅を持たせた数値など対象区域の人口密度と勘案して適切に絞込みが可能なものと理解します。住民が極端に少なければ低線量でも推定ガン死亡者の期待値は低く留まります。逆に人口密集地ではリスクは高まります。ただ数値を引くだけは最低の驢鈍で
posted at 02:28:06
@kmitsunaga 素はどちらかというとかなり色の強い表現をするので、日頃努力して冷静に判断するようにしている訳ですが、判断能力のない者が道具を理解せず誤った使い方をするのを見て、出来の悪い学生の答案と同様のものを感じています。本件、首相も文科相も単位を出せない水準です。
posted at 02:30:28
国にとっても、また被災地の子どもたちの大切な未来にとっても、もっとも重要な判断を下そうというとき、こんなお粗末な頭と胆力の連中に未来を決められてたまるものか!というのが、小佐古氏の憤りの真意と思うし、僕もこの点については完全に同じ気持ち。馬鹿に決裁権を与えて心中したいと誰が思うか
posted at 02:32:33
保守合同以来原発を推進してきた自民党政権下でなく今の状況を迎えている事に一定の意味があると思っています。薬害エイズ時の厚相だった菅氏が宰相も一定プラスに考えようとしてきました。が、具体的な数値や諸法規の整合性などまつりごとを束ねる「ここだけは」というポイントが疎か。これはいけない
posted at 02:40:34
@rocks_31 政治的判断の実効的最終段階に、科学技術の本質的考え方と、判断の胆力と、双方を備えた人材が必須不可欠です。国内に誰がいるのか、定かに確信が持てませんが、ドイツのメルケル首相、アメリカのチューエネルギー長官など理系のトッププロで政策判断者という人を見るだに・・・
posted at 02:53:21
今回は、かなり失望しています。情けない国会答弁を見て*「ああ豎子、ともに謀るに足らず」という鴻門の会での范増の言葉を思わず想起しました。 ありゃ*馬鹿です、ハッキリ言った方がいいのでハッキリいいますが。
posted at 02:55:25
@Yukfra 大いに出来る事があると思います。例えばツイッターで繋がっている代議士も与野党に沢山いますよね?菅政権内でも20mSv/Yr関連などマズったと思っている人は存在しますがタイミングがない。機会を与えてやるのは大事ですし学校の表土など国を無視して作業は進んでいる訳ですし
posted at 02:58:02
@Yukfra 王様は裸だ、と指摘し続けることから先を見つけてゆくしかありません。事実すでに国の方針ながら小佐古辞任後あの数値を信用する地元の人は殆どいなくなってしまったではないですか。小ざかしい手続き論に拘泥して民衆から愛想をつかされるのは愚かな判断者と早く気づくべきでしょう。
posted at 02:59:47
10年ほど前に内閣府のプロジェクトで政策案を沢山書いた事がありました(「動け!日本」)で根拠をもった力ある政策をほぼ悉く握りつぶされた経験があります。腹芸による調整が優先したためでした。責任は官僚側にもあれば当時の自民党側にもあります。民主党政権、改まる事を期待したので殊更に残念
posted at 03:02:42
限られた経験ですが自分なりに大学人として施策に関わった事も少しはあり、小佐古さんの辞任の弁や周辺の報道、辞任後の答弁など見て、大方のやり取りの察しがついてしまい、ここに命を預けられるかと訊かれたら、これではたまらんとしか答えようがなくなってしまいました。真偽の基準なき学級会の様相
@lila_luz 冗談じゃない、というか人事が冗談のような高木文相は「3.8μSv/hを越える場所でも時間を区切れば・・・」うんぬんと抜かしました。ここで指摘するようになったのはここからでした。
posted at 03:38:04
@rocks_31 仰るとおり、菅氏は珍しい理系宰相だったはずですが、世代柄なのか大学でろくな基礎を身に着け損ねた様子で残念です。博士号を持つメルケル、ノーベル賞受賞者のチューさんなどと比較することも憚られますが、これに代替する人材と考えると・・・何とかならんのでしょうか
posted at 03:48:01
まず最低限3月11日以前の段階の日本国内での放射線関連法規の数値基準の徹底的な再検討からやり直さなければ、国民に信頼される国の基準値も参考値もありえないでしょう。雇用者がその条件で未成年者を就労させたら刑事処分を食らう様な環境で国が義務教育など呆れるを通り越して言葉がありません。
posted at 03:48:24
@lila_luz 素で怒って言っているのではないのですよ、愚かな形式的な判断未満に、きちんと目を向けて欲しいといっているのをお分かりいただけると嬉しいです。
posted at 03:50:56
おかしなものにはおかしいと決然と言う必要がある、そうでないと、これは明確に公害ですから、影響がはっきり出る、それに正しく憤りをもって、けじめをつけて対処するべきだと思うのです。
posted at 03:52:36
@plgquantz8171 ご指摘の通り、政治家が政策も内容も勉強せず、ジャーナリズムも政局まわりの雀にしかならなければ、このような堕落はもとより、とも思います。それにしても、どうしてここまで酷いのか・・・本当に残念です。
posted at 03:55:18
いえ @lila_luz さんのツイートで、ああそのように誤解されるとマイナスだなと冷水を浴びる意識を持ちました。僕は本業で台の上で本気を入れていろいろな感情を発しながら、同時に冷静に聴くという仕事をします。憤りにウソはありません。しかし訳解らずメディア上で当たったりもしません
posted at 04:07:13
以前他の方が「空き菅」などと書かれるのを、あまり良くないのではとお話した事もあった。けれど今回は直面してしまい、冷静に指摘せざるをえない。首相は市民運動型なのか原理に確信を持つイニシアティヴが見えない。文科相は工場労組叩き上げでまさに調整型と見え共通するのは確固たる知的判断の不在
posted at 04:08:06
「専門家」と同じ仕事を全て判断者に求めたりしない。でも「専門家」から上がって来る内容を自分自身の確信と繋げ確固たる信念として理解、実行する能力が為政者には必要と考える。その意味で福島の線量に関する首相と文相の判断は科学に照らしても法制度に照らしても「豎子ともに謀るに足らず」と思う
posted at 04:12:08
僕が「憤り」を明確に示す文言を書くのにも一貫した理由があります。天災や機器の事故の前での喜怒哀楽は全て問題解決と無関係で徹底して冷徹であるべき。しかし先日来の福島の学校・保育所の線量は既存法規とすら矛盾する人為による過ちですから人間に対して明確にアピールしなければ改まりません。
posted at 05:57:51
官僚が上げてくる文書や数値は各々それらしい根拠を持って作文される筈、それらに統一的な審級を与えるのは宰相あるいは補佐官レベルのエキスパートであるべき。その真の意味での調整能力が現在欠如して見えます。今からでも遅くないと国の放射線基準全体の整合性から慎重な再検討を求めねばなりません
posted at 06:04:04
「電離放射線傷害防止規則 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S47/S47F04101000041.html 第3条1項、実行線量三月間一・三ミリシーベルト(年間5.2ミリシーベルト)を越える恐れのある区域」が放射線管理区域の定義。学校が管理区域相当
posted at 13:38:49
ちなみに年少者労働基準規則 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S29/S29F04101000013.html 第八条第三十五号「ラジウム放射線、エックス線その他の有害放射線にさらされる業務」に「満十八歳に満たない者を就かせてはならない」環境に相当。
posted at 13:45:11
政府は福島から大量移住など社会経済崩壊を阻止するのが眼目、これは明らかで従来と別の試算で数値を捻り出したと見る。ここで考えねばならぬのは安全と正義だ。安全はもとより今20mSv/yr以下の被曝量で係争中の労災などあったらどうなるのか?認否どちらの判決でも大問題。正義が完全に不在。
---- (13:00以後のTweetを追加記入)
posted at 15:48:50
この状態だから法治国家として整合性の取れた全体像を早急に取りまとめる必要があったのに短兵急な数値を設定してしまった。一大愚策。先ほど労働基準法や施行細則など関連法規の夥しい定めに目を通したが、文科相の「安全」という国会答弁はこれらすべてを一言で否定する暴論で所轄官庁の長の器に非ず
posted at 15:52:53
ミスリードと思うのは労基法などに通じない医師に線量と健康被害の不確かな見通しを答申させる事。僕は原子力工学のかなりの部分が法規の勉強で占められているのを物理の目で批判的に見ていたが正直今回はそれを恥じた。社会のルールとして安全や補償を定める国法を政府が軽んじてよい道理はないと理解
posted at 15:56:08
@maisels まあ、推進してきた旧与党が野党席にいる訳でもありますが、事実上空転で意味をなしていない気がします。残念ですが、これでは低劣な衆愚議会といわざるを得ません。罵詈雑言ではなく、確かな基礎に基づかず、現行法や判例との整合性もない場当たり的な施策の必然の結末と思います。
posted at 16:07:41
--- 以下 5/2 ---
学校の汚染土の処理が一つのヒントを与えていると思います。国のルールが狂っても現地のリスクは変わりません。条例その他自治体が独自の判断で本当に住民を守るべく、県内あるいは他都道府県との連携の中で実効的な対策を打ち出しつつ、国政にも問うべき疑義を問うのが現実的かと思います。
posted at 16:10:54
小佐古さんの指摘、一番問題と思うのは政府が現行法規や係争中の可能性のある労災その他具体的な被曝案件と矛盾するものを基準としてしまい、更に「安全」などと口走ったのは明らかに勇み足。今まで長年厳密にチェックしてきた放射線管理区域は一体どうなるのか等、行政としての無責任は最悪と思います
posted at 14:20:31
一個人として報道を見、データや法規をチェックして思う範囲の事なので正確を期して専門家にも意見を伺っています。東大内でも余りに無軌道、と憤る教官は少なくなく、何らかの声明を出そうか、という話も漏れ伝わってきました。普通大学は文科省のやる事には静かですが限度を越えて目に余るとの意見大
posted at 14:24:12


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発言者 伊東乾氏プロフィール 東京大学准教授:作曲=指揮・情報詩学研究室
博士(学術)(東京大学)
1965年 東京生まれ
1992年 東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻 修士課程修了
1995年 東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻 博士課程単位取得退学
1999年 東京大学大学院 総合文化研究科 超域文化科学専攻 博士課程修了
1999年 NTTコミュニケ−ション科学基礎研究所 客員研究員、慶応義塾大学 兼任講師
2000年 東京大学大学院 情報学環 助教授
2007年 東京大学大学院 情報学環 准教授
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伊東乾の常識源流訪  日経ビジネスOnLine
これから「放射線」の話をしよう。=> LINK
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** 豎子、ともに謀るに足らず **

現代語では「あんたとはやっとれんわ!」となる。豎子とは若僧(青二才)といった意味。項羽の軍師であった范増が、再三の諫言を聞き入れぬ項羽に、愛想を尽かしてついにもらした言葉である。
** 馬鹿(鹿を謂いて馬となす) **
秦の始皇帝没後、二世皇帝の時代、宦官の趙高の故事からきている。クーデターを画策していた趙高は、部下の忠誠心を試した。皇帝に献上した「鹿」を「馬」と言ったのである。あるものは趙高にへつらって「馬」と賛同し、あるものは「鹿」だと言い張った。趙高は「鹿」といった者をウラから暗殺したのである。これが、現在の「馬鹿」の語源とも言われているが、どこから現在のような意味になったか定かではない。