2011-05-19

東電が公表した連続画像を合成してみた

  • ふくいちに津波が襲う
  • サプレッションチェンバーのサージタンクがねじ切れそうになるほどの津波の威力
  • 2ヶ月も経ってから明らかになった津波直後の連続的画像

(2)堤防を越えた津波は(3)急場しのぎのように高さを増設された堤防をパキパキと破壊していく。
(6)引き波の力でサージタンクがねじ切れそうになっている。

サプレッションチェンバーにはこれほどの大きなタンクが必要なくらい、緊急時には大量の水が必要だということが、ようやくイメージできた。

また、原子力発電所のシステムがとにかく巨大だということが、イメージできた。敦賀の原発に何度か小型ヨットで近づいて海から眺めていた自分には原発が背景の景色にとけ込んでこんなに大きいとは思えなかったのだ。

ただ、その巨大さを知ることとは逆に、「核技術」と云う言葉で自分が持っていた精緻で難解な科学技術の塊というイメージからは遠ざかっていく。巨大システムと云うより、その巨大さは物理的な大きさだけで、核技術より古く伝統的なテクノロージーであると思われている自動車に比べ、(エレクトロニクス化された現代の自動車より)特にその制御系や情報化においてずっと古くさいもののようだ。センサーにしても弁の駆動系にしても、自動化もされていないし、コントロールのための情報化が数世代前のものだ。

例えてみればちゃちなリモートコントロールボックスで操作される鉄人28号のイメージがピッタリくる。

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