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でも考えてみよう
使用済み核燃料が
列島の隅々から護送され
六ヶ所村に集まってくるところを
いつも動かしてなきゃならないんだよ
国中の54基の原子炉が
眠ることなく、渇望を満たしているんだ
暖、涼、スピード、美への
そしてその欲求から生まれ出るゴミのすべてが
消えてなくなる魔法の力も世話してくれる
わたしたちは知っている
わたしたちは十分知っているのだ
六ヶ所村という解決法によって起こりうることを
わたしたちは知っている
この大地の
あああ海の
あああ空の
そしてその中に住む者すべての汚染は
取り返しがつかないのだと
少なくとも私たちが想像できるところまで-そして
その彼方まで
今のところはゴーサインらしい、
毒物の王子プルトニュウムへのゴーサインだ
崖っぷちにわたしたちは立っている
すべてはわからないけれど、でも十分、
向こう側になにがあるのかを知りながら
わたしたちは今立っている
起こりうる終末を知りながら
わたしたちは今立っている
その前、に
--SHINGO2--
------------------------(原歌ここまで)--------------------
(つづけて詠う ma)
そして わたしたちは今立っている
311のその跡に
なのに わたしたちには何も見えてはいない
ひとびとの姿がきえた街並みに
そして わたしたちは今立っている
311のその跡に
なのに わたしたちには何も見えてはいない
ひとびとの姿がきえた街並みに
いぬやねこやうしやぶたやにわとりや
そして津浪でなくなった人々のたましいが
汚染された土や水や空気のなかで
鎮められることもなく
漂っている その姿を
わたしたちのだれ一人
みようとはしない
ふくいちからの風が たえまなく吹く
311のその跡に
311のその跡に
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