2011-04-06

3月15日時点の燃料棒溶融の程度について

4月6日昼前の東電記者会見
窒素注入の他に重要な発表
この記事は IWJ(Iwakami Web Journal)のライブより書き起こした。
CAMS[(Containment Atomosphere Monitoring System )はLOCA (Loss Of Coolant Accident)冷却剤喪失事故時に原子炉格納容器内雰囲気の放射線レベル等の監視を行うための系統 (浜岡原発の場合はAとBの2系統ある)]
による測定が地震後行われてきた。その測定は15日過ぎまで有効だった。
CAMSの測定により燃料棒損傷率を計算した。
  1. 1号機 3/15 15:00 70%の損傷率
  2. 2号機 3/15 15:00 30%の損傷率
  3. 3号機 3/14 12:00 20%の損傷率
それ以後、現在まで空間線量を計っているに過ぎず、格納容器内の様子を知る手段としては適当でない。その後炉心損傷計算はしていない。

燃料ペレットが燃料被覆管内に無い状態を損傷と云う。燃料ペレットが物理的な形状を維持しているとは云えない状態。
以上副社長代理
##燃料損傷とは普通の日本語では燃料溶融。英語では”meltdown”)*
* 例文(NYTimes April 2) Reactor No. 2 had suffered a 33 percent meltdown. Mr. Chu cautioned that the figures were “more of a calculation”
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追記 14:10以後
(1)NYTimesにDOEのチュー長官の談話として燃料溶融の割合について言及されており、米国の優れたシミレーションシステムによるものだという説も流れていたが、ちょうど当時の東電や保安院の記者会見をみていたし、また各社の速報をトレースしていた。以前にたしか保安院でそのような発表があったことを記憶しており、長官の数字はそれを根拠にしているのだと私は思う。

(2)(14:28追記)自分のTweetを調べたところ 次のようになっていた 3月15日のTweetには次のように書かれている。<<<<<<<<
福島第一4号炉が火災。使用済み核燃料からの放射性物質漏出が始った。2号炉に小規模な爆発が起こり格納容器の一部が破損したと思われる。白い煙は水蒸気の漏出と思われる。…などの説明が枝野長官・菅総理からあった。残念ながら私たちにとっては想定の通りである。 #fpaj #jishin
posted at 09:15:56

緊急RT @hayano: TBS news bird: 東電発表,「1号機燃料棒の70%が損傷している可能性がある.深刻な状態.2号機は30%,3号機は不明」(15:25に圧力容器内のモニターで,損傷した燃料棒内部から放出さる放射性物質の量を測定し,その結果にもとづいて推定…)
posted at 22:43:10
@hayano 富士宮地震で2号炉の燃料棒損傷70%の重要情報が隠れています。なにかご存知でしたら教えてください。
posted at 23:24:53
(3)追記 14:50
<<<<<<<<<< 次は私のRTの元の@hayano氏のTweetです。 Twilogに残っている
ScreenShot http://www.diigo.com/item/image/17mlj/cebm
TBS news bird: 東電発表,「1号機燃料棒の70%が損傷している可能性がある.深刻な状態.2号機は30%,3号機は不明」(15:25に圧力容器内のモニターで,損傷した燃料棒内部から放出さる放射性物質の量を測定し,その結果にもとづいて推定.3号機は計測器が故障)
posted at 22:33:51
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私もこのライブは見ていました。
---------------------------16:30追記 読売新聞記事

1号機、燃料棒7割損傷…2・3号機も2~3割

 東京電力は6日、福島第一原発1~3号機の格納容器内の放射線計測値を正式に発表した。
 1号機と3号機では、核燃料が一部露出した3月14日朝には、放射線量が、通常運転時の10万倍に達する毎時167シーベルトまで上昇していた。
 このデータを基に、燃料に小さな穴や亀裂が生じた割合を計算すると、1号機では燃料集合体400体の約70%が損傷していると推定された。2号機は同548体の約30%、3号機は同548体の約25%が損傷したとみられる。
 放射線計測装置は、事故時の燃料損傷を監視するために常設されている。被災後、計測できなかったが、復旧作業に伴い、14日以降のデータが明らかになった。1、3号機より事故の進行が遅かった2号機は、14日朝は放射線量も通常の毎時0・001シーベルトにとどまっていたが、燃料が露出した15日朝には62・7シーベルトに上昇。
(2011年4月6日13時59分  読売新聞)
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4月27日 16時57分 NHK
東京電力は福島第一原子力発電所の事故で、27日、一連のデータを修正しました。それによりますと、1号機は前回の推定値から15ポイント程度下がっておよそ55%、2号機は5ポイント程度上がっておよそ35%、3号機は5ポイント程度上がっておよそ30%としています。

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