2011-04-28

脱原発(草稿)

原発は葬り去らねばならない。311福島からそのことぐらいは学べるだろう。原発をなくすことが非現実などという馬鹿げた洗脳から解かれていい頃だ。
しかしながら、現実的では無いということに一定の事実がくっついている。原子力村という巨大な既得権益集団の存在だ。電力会社・経産省・議員・学界・テレビ、新聞業界、それらのあらゆる所に彼らは蔓延っている。枢要部分を制し、人々の思考は既得権益の方へなびいている。既得権益集団は311後のごく当たり前の未来図を引き裂こうと身構えている。これらの集団との闘いは避けることができない。オールニッポンなどという甘えは、敗北への入口だ。

人々の心に根ざした既得権益への指向を断ちきるためには、新しい世界の夢を語らなくてはならない。地図を示さなければならない。なんどもなんども。
既得権益集団にくっついていくことがどれだけ危険であることかを人々に知らせる努力がいる。彼らの情報隠しを暴く努力がいる。

地獄の裂け目が現れたかのような黙示録的な世界を曇りのない目で直視しなければならない。官邸やご用学者がいうような安心や安全はどこにもない。かりそめの安全だったことを、福島の事実を前にして今知らなければ…。

政治性抜きに未来があるなどという、お為ごかしの言論の中にわたしたちはどっぷりとつかっている。脱原発を成し遂げることは、政治的な闘いそのものである。そこには脱原発をはばもうとする敵がいる。イデオロギーがある。当たり前のことだと私は思う。

イデオロギーアレルギーこそ、日本社会に蔓延る古くさく強固なカビの栄養素だ。
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